今回ホームページを作ってみて、体験と共に実感したことがあります。
それは建築物のできる過程との共通性でした。
つまり、幾層にもわたる情報集約が最終的な出来具合を支えているということです。
建築の場合は、施主→建築プロデューサ→設計者→各部門施工業者の各段階で扱うものの階層上の違いがあります。
実態は建築プロデュースを飛ばしていきなり叩き台図面の作成に入る例が多いのですが、世の多くのホームページは、作成主の若干の指示や希望が伝えられて、細部や専門的な部分はお任せという形が多いのではないかと思います。
したがって、つくる現場の人、設計段階の人が、誠意と熱意が持てるかどうかで実質は大きく違ったものになります。
しかし、手を抜いても抜かなくても外形的にはまずまずの体裁のものができ上がるという点までもが、建築と似ています。
業者が価格を叩かれ、末端の技術者が安いカネで使われてイヤイヤ作ったものに至っては、随所に「これでもくらえ」のようなやりっ放しの跡が見られるようになります。
また、一技術者には感知しかねる全体構造上の不具合、可能性黙殺のようなことも発生します。
建築において同様の問題を解決するのが建築プロデューサですが、その建築プロデュースの勉強をした人はその技術と手法をほぼそのままホームページプロデュースの能力として活かせることも分かりました。
ホームページプロデューサは発注者の認識と理解が向上すれば職業として成り立つはずだと思われます。
(旧メッセージナウ2005年07月15日記事より)
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