左縦書き

大転換の流動期には、物事全般において、変えるなら今だという機会が訪れると思われます。

 

そんなときに改革事項として盛り込みたいものの一つに、日本語の左縦書きの導入があります。

 

つまり、縦書きの文章の一行目を一番左から書く方式です。

 

日本語の改革論に関しては、ひらがなしゅぎ、ローマ字主義などが知られていますが、これらは一面の合理性の陰で大切なものを葬り去る懸念から賛成しかねるところがあります。

 

横書きに関しては、昔の額や看板は右から書いていたのが今は左から書きます。

 

左縦書きの合理性は横書きにおける場合と同様です。

 

文字が左上から右下へという基本的な流れで書かれることが自然に文章にも取り入れられる形です。

 

右利きを主流とした場合、すでに書いた部分を視野に入れ、バランスを取りながら続きを書けるという観点から支持されると思います。

 

また、あるベテランの小学校の教諭からは、「子供は、教えなかったら十人が十人、縦書きは左から書こうとする」という証言もあり、本来の心理的自然にも適うようです。

 

そのほか、縦書きと横書きの両方が左から右へと流れる条件下では、縦書きと横書きがより共存しやすくなる点が挙げられます。

たとえば歴史年表など、○○時代という表示は横書きで右から左、各項目は縦書きで右から左へといったちぐはぐが解消されます。

縦書きの中に横書きの数式などが挟まれても、また縦書きに戻るときに、流れをジャンプしなくてよくなります。

逆に、横書きの中に一部縦書きを組み込む場合も同様です。

 

「慣れ」「馴染み」からくる多少の違和感は、子孫のために我慢したいと思います。

 

 

(旧メッセージナウ2005年07月16日記事より)

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コメント: 2
  • #1

    いのっく (火曜日, 15 11月 2022 14:32)

    縦書きと横書きで方向が違うのは変ですね
    左横書きへの変更もなし崩し的に行われた
    ようなので、もう縦書きも左縦書きにすべきでしょう

  • #2

    一 恵 (木曜日, 18 5月 2023 15:39)

    A4横用紙で箇条書きのある和文を作っていましたが、右縦書きにするととても違和感があって悩んでいました。日本で右縦書きなのは昔巻紙に書いていたから? 左縦書きは非常識なのかなぁ、と思いつつ、こちらの意見を読んで思いきれました。