紙一重体験(人生) (その3)2005.11/27

博多について急いで出口に向かい、タクシーに乗りました、14:44着といってもタクシーのところでは14:50近くになっていたと思います。


まだ可能性がある、と期待しつつ、あとはタクシー任せ・・と思いながら、福岡市動物園の近くで台湾の出先の・・と説明したところ、「住所はどげんですか」のような問いが返ってきます。

何とカーナビで行こうとするタクシーでした。

イヤな予感がします。


案の定、裏道などの芸もなく、恐ろしく込んでいる道路をのろのろと進みます。

運転手は「いまごろなんでこげに込むとやろかね」か何か言いながら首をかしげたりしています。


「三時までに着かないといけない」というと、それは無理とあっさり。

きっと、十分ちょっとくらいというのは、何の障害もなくスッ飛ばした場合の時間なのでしょう。


まだ着かないうちにとうとう三時になってしまいました。

運転手はどうしますかというようなことを聞いてきます。

無駄足なら引き返すかという意味でしょう。

銀行のように三時でシャッターが降りるような所なら、もう明らかに無駄足となりますが、ここまできたら行ってみるしかないと思いました。

三時というのは、恐らく当日中の例えば執務時間の五時までに書類を作るための目安の締切だとすれば、事務所は開いていて多少の融通はきくのではないか、そういえば「ちょっと過ぎても」のような一言があったようだったし・・と考えつつ、着いたのは三時から数分後でした。


手持ちの写真が拒否される可能性など、その時には、たとえ思い浮かべてもそれ以上考える気分ではありませんでした。


こういう急ぐときでも、タクシーの領収証はしっかり貰って、それらしい建物の入口に駆け込みました。(・・つづく)


(旧メッセージナウ2005年11月28日記事より)