アル研より 2006.12/14

アルコール研究会(アル研)は、名古屋IST道場のあとの飲食会に私が名付けたのが始まりで、今でも同様の会は毎月二三の箇所で開催しています。


急に話がまとまって臨時に行うこともあります。

長年の研究の割にはあまり目立った成果はありませんが、ときに発見や進歩があります。


日本酒の場合、ヌル燗がその酒の個性がよくわかるので、その場所で選択できる場合はよくヌル燗で飲みます。


そのヌル燗のつけ方として、これまで、500ミリリットルの空きペットボトルに日本酒を入れてお湯をはったバスタブに放り込んでおいて一緒に入浴するという方法を考えました。

これはまさに人肌ヌル燗そのものに仕上がります。


ある臨時のアル研のおり、部屋の洗面の湯が出せない状態でしたが、湯沸かしポットの湯があったので、二リットルのペットボトルの廃品利用で高さ20センチ位のところで上を切り取ったもの(A)の中に酒の入った500ミリリットルのペットボトル(B)を入れ、ポットのお湯を(B)の肩くらいまで注ぎました。


これが案外うまくいって、極めて短時間でヌル燗ができ上がりました。使う湯の量は想像よりだいぶ少なくて済みます。


始めは湯を注ぐと、みるみる(A)が変形を始めたので、しまった、熱で溶けて破れて熱湯がそのへんに流れ出すかも知れないと警戒しましたが、結果としは湯に接した部分が多少収縮を起こした形で治まりました。


収縮した分、肉厚になったためか、以後はそのにわか容器に湯を注いでも形はそのままです。


その後、1.5リットルの円筒形のペットボトルを使うと変形しないことも見付けました。


電子レンジより速くて快適なので、以来自宅でも専らこの方法でやっています。


バスタブに入れた場合のように、キャップの周りに付着している風呂の湯を拭き取る必要もなく、楽に感じています。


またこの方法によるお燗は、容器ごと卓上に置いて、暖まり具合を手で触って確かめるのも容易であり、飲み始めてからも必要次第でさらに燗を続けることもできます。


(旧メッセージナウ2007年1月1日記事より)