アル根性 2007.1/30

常磐線特急の車内での生ビール販売は名物と言えるくらい珍しいものでしたが、昨年九月ごろ中止になってしまいました。


私も、道連れのあるときは楽しみにして利用していたので、大いに残念に思い、車内で販売員にその理由を聞いたところ、保健所が文句をつけたためであることが分かりました。


こんなときも、諦める前の一工夫という思考習慣にスイッチが入ったようです。

車内がダメでも、駅前の食堂で持ち帰りにしてもらえば、常磐線アル研は存続できるという践略のもと、その翌月は駅についてから出発までの待ち時間に、同行のM氏が駅の窓口に並んでいる間、これを可能にする具体策を模索しました。


まず石岡駅前を見渡すと、福々食堂が営業しており、生ビールのあることが表の標示物でわかりました。

そこで、店に入って生ビールの持ち帰りが出来ないか聞いたところ、今はやっていないという返事でした。


そこで食い下がって、もし容器を持参したらそれに入れて貰えないかと言うと、それなら可能という返事でしたので、一旦店を出て、どこかで大型の紙コップを調達できないかと探しましたが、そういうものの買えそうな所のある気配ではありません。


すると、目に付いたのが、ハンバーガーのロッテリアの店でした。

ここのドリンク用のLサイズの紙コップなら丁度よいのではないかと考えました。

早速店に入って、有料で紙コップを二つ分けて欲しいと言うと、奥で店長と相談して、コップは売っていないので無料でいいですと出してくれました。


M氏と二人で福々食堂に戻り、そのコップに生ビールを一杯に注いでもらって、各々それを片手に改札を通り、フレッシュひたちに乗り込んで、乾杯をしたのでした。


こうまでしても飲もうとする人はなかなかいないだろうな、人が聞いたら何と思うだろうなどと思いながらも、まあやってみようという待ち時間活用のひとときでした。


公の志に生きるべき時代の志士を標榜しながら、生ビールごときに囚われて・・と、自分でも思わないではないですが、基本意思決定(践略思考)と転原自在の実践、並びに勤勉な保健所の合法的迷惑活動へのささやかな対応行動としてご理解いただければ幸いです。


ちなみに今月はM氏も私も容量500cc超のコップをわざわざ各自の地元で調達・持参して来ていました(-.-;)。

しかし、肝腎の福々食堂で何と生ビールを切らしていたので、やむなく缶ビールを買い、コップに移して、「缶から飲むよりは大分いい」などと負け惜しみを言いながらアルコール研究をしたのでした。


(旧メッセージナウ2007年2月2日記事より)