世間常識追認的経営論の落とし穴   2008. 2/20

いわゆる経営コンサルタントと滅多に接点はありませんが、たまに立ち入った見解の交流をすることがあると、つくづく感じる事があります。


それは、拠って立つ理論が,

「見えていない者同士の相互承認」

の世界に留まっていて、最終的には常識が責任者であり、論者が責任を持たない事です。


たとえば創業要件については、銀行が首を縦に振るだけのビジネスプランと自己資金比率を挙げたりしますが、世間でそれが通り相場だからといって、何の安心材料になるというのでしょうか。


私たちは来るべき大転換期を見越して、現在はもちろん成り立つが、過去の常識が吹き飛んでもなお堅固に成り立つ経営の核心を追究してきたので、銀行の一般的な反応など無視しても、トータルプロセスデザインが骨肉化できていること、「益源」が分かっていることのほうがよほど重要であり、結果を生む事を実感しています。


従来の環境のみを前提とした議論と、新たな変化をも視野に入れた未来型・進化型の企業像とを比べると、今のところ多くの人に安心感を与えるのは従来型の発想でしょうから、コンサルタントもショーバイとして受け容れられ易い所に流れているような気もします。


(旧メッセージナウ2008年2月20日記事より)