IST適動設計セミナーのご案内_202405

「適動」生成への適動

 

今年、大相撲3月場所において、東前頭 17 枚目の尊富士(たけるふじ)が千秋楽の一番で勝利し、新入幕力士としては 110 年ぶりとなる優勝を果たしました。

 

 

人はともすれば、ある程度以上難しく思えることを、目指す値打ちがないとして見つめようともしない<自己目隠し>の思考回路に影響されがちです。

 

しかし、今はまだ高い困難度を、何らかの対処で低減できることはむしろ普通です。

 

また、達成されたときの価値があまりにも大きい場合は、成功する可能性が低いままでも、あえて目指すことが理にかなっていて正解といえる場合があります。

 

 

尊富士は前日に足を負傷し歩行すら困難で、本人も親方も休場するしかないと思っていましたが、兄弟子の横綱照ノ富士は、あえて出場することが今回は正解(適動)にあたると判断していたようで、

 

「お前ならやれる。このチャンスはもう戻ってこない」

 

と強く説得したそうです。

 

 

この歴史的快挙の翌日のインタビューで尊富士は、出場を決意したときのことを

 

「スイッチが入って第二の自分がいるみたいに急に歩けるようになった。自分で自分が怖かった」

 

と話しました。

 

 

「適動設計」は、最終段階で実行計画を作成し成果物としますが、当然それ以前に、実行すべきは何かを見極める段階があります。

 

全体の流れの最初の段階では、自己(自社)はそもそも何のためにあるかという大目的を押さえ、案件の全容と重点を浮き彫りにし、現状をよく調べ、行く先を幅を持って予測し、最重要の課題や目標(正解)を見極め、上述の例で言えば出場か休場かのような基本的方向性を選択決定した上で、望ましく事を運ぶ策を練り、そして具体的行動を時間軸上に展開した実行計画を作成します。

 

 

こうした全体の流れ(考程)に基づく実行計画づくりによってこそ、実行段階が「適動」というに値するものになるというのが「適動設計」の趣旨ですが、この流れ(考程)を一つの「型」とすると、実に幅広い分野で、この「型」が結果の質を高めるために著効を有することがやがてわかりました。

 

つまり、一分野での型というレベルを超えて、分野を限らず最終成果物を最適化・最善化するための基本原

則を形にしたものになっていると考えられます。

 

業界におけるプロの昔からの仕事の進め方がこの基本原則に沿わないことが露わになり、うなづくべき改善点が指摘される例もあります。

 

つまり、このセミナーの中身は、「適動」生成への適動ということができます。

 

 

 

適動設計は、少しかじるだけでもなかなかの効用があるので、それで満足してしまったのか、または自分の吸収できた部分を全部と考えてしまうためか、学びを深めようとしない人もあります。

 

そこで入門を志す方にあらかじめ申し上げておきたいのは、同じ 3 泊 4 日のセミナーに同じテキストを持って繰り返し参加しているように見えても、初回は少し分かり、次はさらに価値の高い部分が吸収され、というふうに進んでいき、その積み重ねの後に全般の修得があるということです。

 

 

IST(Information Synthesis Technics 情報統合技術)は、適動設計の各段階で行われる情報処理の精度を革新的に高め、適動設計との相乗効果により成果物のレベルを飛躍させます。

 

 

IST・適動設計を身に付けた人は、対処行動の質が格段に変わり、悩みの類と縁の切れた新世界の住人になれるだけには留まりません。

 

その人は間違いなく当代における国家的人材として、国家(地域、企業)運営のための高度な判断を実現する新たな認識を拓くために不可欠な存在となるはずです。

 

 

志ある若手の方には特に、大きな可能性を開くかもしれない機会を活かされるようにと切に願い、可能な限りの調整を試みての参加をお勧めする次第です。

 

ご本人の将来にとても大きな違いをもたらすでしょう。

 

 

また、このお知らせを見られて浮かぶ心当たりの方に転送・伝達をお願い致します。

 

その一事から、誰かの人生、事業、社会の前途が変わるかも知れません。

 

何とぞよろしくお願い致します。

 

 

内 容:

初日の基本講義に続き、原則に基づく手順(考程)にしたがい、各自で 8 局面にわたる取材とまとめを繰り返し最善の解に迫ります。

なお今回はメイン会場を、はる研究院講習室とし、並行してオンライン・ミーティングの形で実施致します。

Zoom、エクセルおよびラインの使える環境(パソコン)をご用意ください。

 

対 象:

社会人・学生・主婦など、特に条件・制限はありません。

過去最年少 10 歳、最高齢 73 歳です。

特別の都合のある方はご相談ください。

 

日 時:

2024 年 5 月 3 日(金)~5 月 6 日(月) 4 日間(4 連休)

 

開始時刻:

各日共 10 時/作業終了時刻: 18 時頃、最終日は 16 時

※最終日を除き終了後 20 時より懇親会を行います。

 

場 所:

リモート参加者は各自、パソコンでのやり取りや作業に集中できる空間を確保して下さい。

 

講 師:

はる研究院代表 大和信春

 

費 用:

・一般コース(初心者・経験者)=10 万円(税込)、オンライン参加=8 万円(税込)

 

主 催:

日本 IST 協会

 

申 込:

E-mail: n.w.yamato@me.com

FAX:0820-52-5582(大和)

※件名を「IST 研修申込(会場)」または「IST 研修申込(遠隔)」として、下記内容を上記連絡先へお送り下さい。

1お名前、年齢、性別、職業/所属

2住所、連絡先(TEL、携帯電話、E-mail など)

3テキスト(¥3,300)注文の有無(初参加の方は購入が必要)

4その他質問等

 

振込先:

山口銀行田布施支店(普)6052869 はる研究院

 

締 切:

2024 年 5 月 1 日(水)。

定員(6 名)に達し次第締め切ります。

 

 

<より詳しい説明>

 

・ISTについて

 

われわれは、車に乗ってどこでも好きなところにいけるという自由感を持っている割に、実は通常、既存の道路の上だけという大変狭く限られた範囲を移動しています。

 

同じように、われわれは自分の頭で何でも好きなように思考を巡らすことができるという自由感を持っている割に、通常は、既存の言語表現のある範囲だけでものを考えているのが実態です。

 

 

その既存の道路も、既存の言語表現も、さかのぼれば、道なき場所に道を開いた人があり、表現なき新発想に言葉を与えた人があったのです。

 

しかしいまだに、道を通ることは容易でも道を開くことは難事業であり、言葉を手すりとして考えの歩を進めることは容易でも、そこから先の言葉のない領域に踏み込んで考えることは難度が高いものです。

 

 

「IST(Information Synthesis Technics=情報統合技術)」は、考えの行き着くべき到達地点に向かって新道を拓きながら迫っていく術に相当する技法であり、東洋的な超論理思考を技術化したものと考えられます。

 

 

・適動設計について

 

今日までの社会では、議論が分かれてどれが正しいのか分からないという問題は随所に見られます。

 

 

また立案された構想や対処策について、果たしてそれが一番よい(最善)かを問う習慣がありません。

 

 

問うたとしても分からないのが今のところの常識だからです。

 

 

適動設計では「上極来果(じょうきょくらいか)」という概念を用います。

 

これは可能性を万全に開花させたとき到達できる、しかも本来なくてはならない未来の結果を指します。

 

この上極来果をまず観測し、そこに向かう筋道を明らかにしていくことが適動設計の大筋です。

 

 

これまでの幾多の行動構築手法との根本的な違い、進化の要所は、いくつかの条件を整えることにより、実務的な意味での最善性を追究する機能を持ちうる点にあります。

 

適動設計によって得られる成果物の品質の高さを知ると、在来の方法による結論の出し方、案の立て方では安心できないことが見えてくるでしょう。

 

 

ISTと適動設計を併せ備えることにより、シンクタンクの機能水準が飛躍的に向上するため、日本IST協会ではこれをスーパーシンクタンクと呼んで区別しています。

 

 

【大和信春】プロフィール(講演会主催者による講師紹介より転載)

 

はる研究院代表、研究者、スーパーシンクタンクマスター。

昭和 23 年山口県萩市生まれ。

広島大学大学院修士(実験心理学)。

昭和 59 年、私立研究所ヤマトリサーチ設立。

 

YLシステム(高機能情報ラベル)、情報活性化理論。

IST(情報統合技術)、心価経済学、和合工学、行程工学、ポイントレビュー技術等を創案・創唱。

企業理念完成プログラム、情報収集技法研修、情報活性管理技法研修、適動設計研修、経営免許講座、実用記憶術研修、学習法研修、研究企画員養成研修、秘書研修、販売話法研修、等を開発。

研究活動の傍ら、企業・団体の顧問活動、研修指導、講演等にあたる。

 

日本IST協会会長、成人要目研究所所長。世界的な環境が大きな変化期に入った今日、歴史の扉を開く時代の志士のネットワークづくりにも積極的に活動しており、その温厚・誠実な人格に魅かれて内外に珍しい達人、傑人、先覚者、研究者の人脈がある。

 

著書に「和の実学」「企業理念」(博進堂){心の自立」(成人要目研究所)などがある。