世の中が変わるときは、天変地異も同時に起こると言います。
安心米は、万が一の大災害や経済異変、国際情勢の悪化などに伴う突然の全国的な食料欠乏に対する自衛策を目的として提唱するシステムです。
何らかの事情で食料輸入がストップする事態になったり、通常の給料ではまともに物が買えないハイパーインフレにでもなると、こぞって国土を耕すことになるでしょうが、それでも収穫のサイクルが成立するまでは1年かかります。
つまり、最初の1年が一番困るのです。
そこで、せめて最初の1年に関しては、どのようなタイミングで供給難が起ころうとも、値上がり前にすでに購入してある米が食べられるようにしておき、とりあえず生き延びて手が打てるようにしたいというのが安心米の趣旨です。
具体的には、今年収穫の米1年分を買い上げて収穫地で冷蔵し、1年間据え置いた後、月割りで配送を受け(玄米)、1年間で消費するというものです。
このサイクルが起動に乗っていれば、最低でも向こう1年、最大2年後までの米が、前払いで購入済みの状態になります。
なお、1年分は標準120kg、各月に10kg玄米で配送となります。
(半口コースもあります。)
このシステムはぜひ広く普及させたいところですが、安心米の定義には、いまひとつの基準があります。
それは、米そのものの品質に関するもので、米生産農家の自家消費米と同じ条件で栽培されていることです。
つまり、そうした面でも安心できる米であることを必要とします。
この第2の品質条件は保証されないが、米の確保のために類似のシステムを開設したいという場合には、先々で誤解を避けるために別の名称を使っていただくのがよいと思います。
(例:ゆとり米)
我々が2002年収穫分から実施している安心米は、これに加えて価格の面でも安心して予約できるレベルを実現しています。
協力農家のおかげで、冷蔵費込みでも10kg袋4000円と、スーパーで買う銘柄米と同等程度になっています。
さらに、土壌と水質のよい水田に恵まれた栽培環境のため、味の良さはまさに上極(じょうきょく)です。
安心米参加希望者は随時ヤマトリサーチで受け付けていますが、単独システムで供給可能な人数に限りがあるため、欠員がでたときのみ新規参加が可能となります。
また欠員待ちの方の中でも、事情を考慮して優先順を判断することがありますのでご了承ください。
また、安心米システムの地元開設について、具体的方法のセミナーをご希望の方はご相談ください。
Q.安心米はなぜ冷蔵するのですか。
A.貯蔵米は気温が20℃を超えると発芽準備反応を起こして味が落ちます。
いわゆる古米の味になるわけです。
一方冷蔵した米は、1年そこらでは新米と区別がつかないほどの味が保たれます。
Q.送料はどちらが負担するのですか。
A.原則として着払いで購入者が支払います。
仮にハイパーインフレになれば送料も上がりますが、その部分は時価となるわけです。
ただ、元払いの方が少し安いので、ご希望があれば時価の元払いとして、あらかじめ送料を併せて送金していただく形には対応しています。
Q.親戚に農家がいれば安心米がなくても安心ではないでしょうか。
A.そのように考える人も多いですが、普段からそのルートで米を調達している場合以外は要注意です。
毎年春先に相当量の米を親切で送ってくれる農家であっても、それは古米を抱えるのを嫌っての在庫処分であることが多く、いざ米パニックのときには臨時の供給は案外難しく、特に夏場以降は困難です。
はる研究院
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